岡林ひろか
東京都政対策委員
(世田谷区)
24才のとき、最愛の父が心筋梗塞でこの世からいなくなった。
唯一無二の支えを失った私は、一人で命さえ灯すことができなかった。
自らの「悲しみ」や「迷い」を払うには、仏にすがるしかなかった。
禅寺にこもり、雲水とともに、供養と座禅の日々を過ごした。
自灯明で深い暗闇を照らせるようになった頃、老師から香道の存在を教わった。
以来、道に迷った時には、「禅の呼吸」と「伝統芸道」で心を静め、迷いを滅している。
古来、「迷い」や「疫病」は「鬼」に例えられてきた。
鎌倉時代の春日権現験記絵巻には、鬼が疫病をもたらし人をさらう絵が描かれている。
私はその「鬼」を滅する「刃」になりたい。
誰もが何らかの「迷い」を抱えている。
世界中を覆う「コロナ禍」で、それは一層大きくなっている。
奈良時代、聖武天皇は猛威を奮った天然痘等を鎮めるため、「東大寺の大仏」を建立した。
昔も今も願いは一つ。
私は「政策」に思いを込めて、この未曾有の難局に挑みます。